SSブログ
友だち ブログトップ

チョビとイケメン君 [友だち]


パパ:ふたりは気が合った友達だね。
ポポ:チョビ君は、友達というか、弟みたいに私を守ってくれてた。
パパ:そう、近所だったから、家の前を通りかかるとすぐ飛び出してきて、
  君を先導してるみたいに、安全を確かめていたね。
  花屋の倉庫前の柵のむこうに、でかいシェパードとか、2,3匹いて
  ポポに吠えるんだけど、チョビは彼らのいる柵に突進して、注意を
  そらしてくれた。
  その間に君は前を通り抜けちゃう。
  毎回そんなだったから、ぼくも助かった。元気な犬だったねえ。
  鼻の下からちょび髭みたいなのが生えていて、それでチョビって名前に
  なったのかもしれないね。とすると、子犬のときからあのひげはあった
  ことになる。どんな子犬だったんだろう。笑っちゃうね。
ポポ:体は小さくても、敏捷で、勇気があったわね。
パパ:きみにかっこいいとこ見せたかったんだよ、きっと。
ポポ:半分かれにとってはいい運動だったのね。ストレス解消って感じ。
パパ:そうか。相手は大きいけど、柵の向こうだからね。安心して
  からかえたってわけだ。チョビは野放しだったから、完全に有利だ。
  あのシェパードたち、悔しかったんだろうな。
  ところで、イケメン君の方は、これはいつも柵の向こうだからね。
  いっしょに散歩もできなかった。でも友達になってたね。
ポポ:前を通ると、いつも柵まで走ってきて、私と鼻のかぎっこをするわけ。
パパ:まるで恋人みたいだけど。ところが、それが、いつもあっさりなんだよね、
   きみの場合。
ポポ:そう?
パパ:たんぱくなんだよね。君の付き合い方は。ちょっと僕に似ているかな。
  においカギが終わると、あっさりとバイバイしちゃう。イケメン君はそれじゃ
  物足りなくて、庭を走り回ってまた柵に戻ってくるみたいなんだけど、きみは
  振り返りもしないよね。さっさと行っちゃう。
ポポ:だって、また会えるんだし。いつまでにおいかげばいいのかってことよ。
パパ:そりゃそうかもしれないけど。ちょっとは気をつかったっていいんじゃ
  ないの?
ポポ:人間とは違うのよ、そこは。
パパ:そうかな、イケメン君、結構きずついてたんじゃないのか。その証拠に、
  そのうち、イケメン君小屋から出てこなくなっちゃった。
ポポ:すねちゃったのね。
ぱぱ:おや、それはわかるんだ。でも君は全然気にも留めず、柵に手をかけて
  イケメン君を呼ぶんだよね。しかもその手のかけ方が、いかにも苛ついてるって
  感じで、たたくんだね。「ほら、早く来なさいよ」って感じ。
ポポ:だってこっちは待ってるんだから、当然よね。何すねてんの。
  おとこのくせに、うじうじするんじゃないの!ってね。
パパ:こわっ!そりゃ出てくるわな。イケメン君、カワイそ。
blog popohirune.jpg


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:ペット
友だち ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。