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枝おろし [庭]

ポポ:今日は疲れているみたい。
パパ:庭の枝おろしをやったからね。
ポポ:脚立に乗って?大じょうぶなの?腰が痛いのに。
パパ:出来ることだけって思って始めたんだけど、何とかやっちゃったね。
ポポ:無理しちゃだめだよ。
パパ:ありがとう。毎日庭を見ててね、もう限界かなって、始めたんだよ。
  まずキササゲ。おじいちゃんが40年以上前に植えた木だね。初孫ができて
  その記念で植えたんだ。
(キササゲの木。風が通って涼しげです)
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(枝を取った葉は日にさらして乾燥させてから袋詰めする。)
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ポポ:すっかり夏になったみたいね。私にはつらい日が続く。
パパ:きみは26度以上になると食欲が極端に落ちるからね。そりゃそうだよね。
  毛皮脱ぐわけにはいかないしね。
(空の雲は初夏って感じですね。柿の実もおおきくなってきてます。)
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(泰山木のつぼみです。もう咲きそうです。)
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枝おろしをした庭に初夏の風が通ります。
枝を切っていると、おばあちゃんが「無理するな。」とうるさいんです。

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おばあちゃんの洗濯機 [家族]

パパ:おばあちゃんの洗濯機、30年以上の代物だけど、ついに壊れてね。
  あちこち回って、やっと見つけてね、新しくしたんだよ。
ポポ:全自動?
パパ:いや、前のと同じタイプ。2層式っていって、洗濯と脱水が分かれている。    
  もうないかと思ったらホームセンターにあった。おばあちゃんには、その方が
  使いやすいんだ。便利すぎると、頭を使わないから駄目だって言ってた。
  それでも、今の洗濯機はよくできてるって言って、大喜びだ。
  おばあちゃん、新しくするかどうかでちょっと迷ったんだよ。
ポポ:どうして?
パパ:ほら、年齢が年齢だろ?自分のことを考えちゃうわけだ。そうすると、
  もったいないって思うんじゃないかな。
ポポ:わかる。だけど、洗濯機を新しくして洗濯が楽しくなれば、長生きもできそう。
  洗濯って楽しそうだもん。
パパ:そう!そうなんだ。毎日が楽しいってことが大切だよね。

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ポポ:おばあちゃん、今年いくつだっけ。私が来てからもう20年以上たつよね。
パパ:うん、元気だね、今年97歳。最近、体力がなくなったって言ってる。
  でも、まだ、近くのお店で自分の買い物をしてくる。昔は自転車で、どこへでも
  行けたから、今でも自転車に乗れたらッて言ってる。さすがに危ないから、
  止めてるけど。
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肺炎 [病気]

パパ:今世界中でコロナってウイルスで肺炎が流行ってるんだ。死んじゃった人も
  35万人を超えたって。
ポポ:私も肺炎で死んじゃったのよね。
パパ:そう、あれから肺炎って怖い病気だってわかったわけ。うちには、おばあちゃんが
  いるからね、肺炎だけには注意しているんだ。せっかく君が身をもって教えてくれた
  ことだからね。活かさなきゃね。
ポポ:おばあちゃんは長生きだね。今年で何歳なの?
パパ:97歳か。
ポポ:元気なんでしょ?自分のこと自分でやってるって、すごい。
パパ:うん、だけど、油断すれば、たちまち寝たきりだからね。だから、きみには
  感謝なんだ。
ポポ:肺炎って、年取るとなるの?
パパ:うん、体がウイルスに負けちゃうんだ。今回のコロナでも、亡くなる人の
  大部分がお年寄りなんだ。
ポポ:私もけっこうなおばあちゃんだったし。
パパ:15歳って、人間でいうと・・80歳くらいかな。いずれにしろ、高齢だね。
ポポ:私もウイルスにやられちゃったの?
パパ:そうだね。気がつくのが遅かったんだ。君の息づかいがいつもよりはげしいって
  気づいたのが遅かったんだよ。犬って、ハアハアしてるのが当たり前みたいな
  ところがあるから。はかったら、一分間に100以上だった。これって、
  イヌの場合、異常なのか普通なのか、わからなかった。でもとりあえず
  診てもらおうって、連れてった。
  そしたら、レントゲンが真っ白だったんだ。先生が、難しそうにしてた。
  僕は、早期発見だろうなんて、のんきに構えてたから、びっくりだった。
ポポ:私もそんなにひどいとは思っていなかった。ただちょっと息苦しかっただけ。
ポポ:肺炎なんて気にもしてなかったからね。前の犬は、腎臓を悪くしてね。おしっこが
  でなくなっちゃって、辛そうだった。だから、そっちの方は気をつけていたんだけど。
(これは亡くなる1年前、まだ元気なころの写真です。)
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チョビとイケメン君 [友だち]


パパ:ふたりは気が合った友達だね。
ポポ:チョビ君は、友達というか、弟みたいに私を守ってくれてた。
パパ:そう、近所だったから、家の前を通りかかるとすぐ飛び出してきて、
  君を先導してるみたいに、安全を確かめていたね。
  花屋の倉庫前の柵のむこうに、でかいシェパードとか、2,3匹いて
  ポポに吠えるんだけど、チョビは彼らのいる柵に突進して、注意を
  そらしてくれた。
  その間に君は前を通り抜けちゃう。
  毎回そんなだったから、ぼくも助かった。元気な犬だったねえ。
  鼻の下からちょび髭みたいなのが生えていて、それでチョビって名前に
  なったのかもしれないね。とすると、子犬のときからあのひげはあった
  ことになる。どんな子犬だったんだろう。笑っちゃうね。
ポポ:体は小さくても、敏捷で、勇気があったわね。
パパ:きみにかっこいいとこ見せたかったんだよ、きっと。
ポポ:半分かれにとってはいい運動だったのね。ストレス解消って感じ。
パパ:そうか。相手は大きいけど、柵の向こうだからね。安心して
  からかえたってわけだ。チョビは野放しだったから、完全に有利だ。
  あのシェパードたち、悔しかったんだろうな。
  ところで、イケメン君の方は、これはいつも柵の向こうだからね。
  いっしょに散歩もできなかった。でも友達になってたね。
ポポ:前を通ると、いつも柵まで走ってきて、私と鼻のかぎっこをするわけ。
パパ:まるで恋人みたいだけど。ところが、それが、いつもあっさりなんだよね、
   きみの場合。
ポポ:そう?
パパ:たんぱくなんだよね。君の付き合い方は。ちょっと僕に似ているかな。
  においカギが終わると、あっさりとバイバイしちゃう。イケメン君はそれじゃ
  物足りなくて、庭を走り回ってまた柵に戻ってくるみたいなんだけど、きみは
  振り返りもしないよね。さっさと行っちゃう。
ポポ:だって、また会えるんだし。いつまでにおいかげばいいのかってことよ。
パパ:そりゃそうかもしれないけど。ちょっとは気をつかったっていいんじゃ
  ないの?
ポポ:人間とは違うのよ、そこは。
パパ:そうかな、イケメン君、結構きずついてたんじゃないのか。その証拠に、
  そのうち、イケメン君小屋から出てこなくなっちゃった。
ポポ:すねちゃったのね。
ぱぱ:おや、それはわかるんだ。でも君は全然気にも留めず、柵に手をかけて
  イケメン君を呼ぶんだよね。しかもその手のかけ方が、いかにも苛ついてるって
  感じで、たたくんだね。「ほら、早く来なさいよ」って感じ。
ポポ:だってこっちは待ってるんだから、当然よね。何すねてんの。
  おとこのくせに、うじうじするんじゃないの!ってね。
パパ:こわっ!そりゃ出てくるわな。イケメン君、カワイそ。
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火の見やぐら [散歩道]

パパ:散歩の帰り道に火の見やぐらがあったの、覚えてる?いや、今もあるけれどね。
ポポ:ええ、あそこはいろんな犬の情報がつかめるところね。ごみの収集所が近いし、
  なんてったっておしっこのひっかけがいがあるところね。
パパ:どんな情報が得られるわけ?たとえば・・
ポポ:まず、体の大きさ、性別、相性なんか。テリトリーの安全度が分かるのね。
パパ:あそこでにおいかいでる時間って結構長いよね。そして最後には自分でも
  ちょろってひっかけていく。
ポポ:私が来たってサインね。
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<こんな写真をポポは怒るかな?>
パパ:お父さん、小学6年のとき、あの火の見やぐらに上ったんだよ。
ポポ:えっ、上ったの?危ない。
パパ:そう、いまは子供が登れないように足場を看板でふさいじゃってるけど、
  昔は登れたんだよ。いつか上ってみたいって思ってたんだ。それで、夕方、
  暗くなるのを待って決行したんだ。
ポポ:ひとりで?
パパ:そう。誰にも知られたくなかったんだ。途中で怖くなって、もうだめだと思ったら
  あきらめることにしてた。意気地なしだからね。
ポポ:落ちたら死んじゃうでしょ?
パパ:そう、でもその時は死ぬなんて思っていなかった。やぐらは3階の鉄筋構造
  でできていて、1階から2階への梯子の間に手すりがない。これが一番怖かった。
  あとはしっかりつかまっていれば落ちないからね。3つ目の梯子を上りきると、
  つり鐘のある最上階にたどり着く。やったーって、いい気分だった。
  小さな町だけど、夜景がきれいだったのを覚えている。自信がついたのか、
  降りるときはあまりこわくなかった。手すりがないところも慎重に渡れた。
ポポ:いけない子供だね。
パパ:ほんと。ところがほぼこの同時期にぼくは2度も、死にかけている。
ポポ:2度も?どういうこと?
パパ: 一度は夏休み中。川を泳いで渡ろうとしている最中に左足が痙攣した。
  水泳は得意だったんだけど、さすがに痙攣じゃ泳げない。
ポポ:誰かに助けられたの?
パパ:誰も気づかなかった。流されながら、必死で足の親指をつかんで、ギュッと、
  力いっぱいひっぱって。それでまた足が動かせるようになったんだ。
ポポ:すごい。
パパ:だいぶ流されたけど岸までたどり着いて、なるべく平静を装って戻った。
  当時は川がプールみたいなもんで、人がたくさんいたけど、だれにも気づかれ
  なかった。これが死にかけた僕のベストワン。
ポポ:なんか自慢してない? じゃ、もう一回は?
パパ:うん、あと一回はオートバイとの接触事故。5年生だった。これは作文に書いた。
  横断歩道でよく確かめずにわたり始めて、気がついたら倒れていた。
  腕をちょっとすりむいて血が出ていたけれど、自分の不注意が原因だったから、
  はずかしくて、オートバイのおじさんに「大丈夫か」って聞かれても、
  「大丈夫」って答えて、すぐ現場を離れた。家の近くだったんだ。
ポポ:分かる。家に帰りたかったのね。
パパ:家に帰って、母の顔を見たら、安心して急に体が痛くなってね。高熱が出て、
  3日くらい寝ていた。
  後で分かったけど、前歯が4本削れていた。
ポポ:ひゃあ、痛そう!
パパ:そりゃ痛かった。というわけで、火の見櫓の一件をあわせると、計3回、危ない、
  いやひょとしたら、死んでたかもしれないことが連続してた。よく死なずにすんだよ。
ポポ:運がよかったんだよ。
パパ:そうだね。感謝しなきゃね。
ポポ:そう感謝しなきゃ。それにしてもバカな子ね。
パパ:まったく。今考えると、恐ろしくばかな子供だった。
<やれやれ。ベストワンっておかしくないですかね。ワーストワンに訂正します>
タグ:散歩道
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高いところが好き [キャラクター]

パパ:きみは高いところが好きだよね。犬って、一般に高いところはどうなんだ?
ポポ:ほかのヒトのことは知らないけど、私は好き。見晴らしがいいことは安全ってこと。
パパ:へえ? どうして? 気持ちいいのはわかるけど・・・
ポポ:危ない奴が来ればすぐわかるでしょ。
パパ:なるほど、見張り台ってことなんだね。それでか、きみ、二階の窓から
  一階の屋根へ飛び移って、通りかかった人や猫を吠えていたけど。
ポポ:人はいいの。安全だから。猫はね、甘い顔するとつけあがるじゃない?
  だから、警告してるわけ。いい気になってんじゃないぞ、いつでもここから
  飛び降りてやるぞって。
パパ:へえ、そうとは知らなかった。最初、びっくりしちゃって、あわてて脚立なんか
  物置から引っ張り出して、きみを抱いて下したよね。実は、そんな心配は無用
  だったんだね。
ポポ:そうよ。まあ、せっかくお父さんが助けに来てくれたのに、まさかその手を
  無視するわけにもいかないし、おとなしくしてたけど。わたしを抱いて脚立を
  降りる方が危ないんじゃない? 二階の窓から階段降りる方が私には速いし、
  安全なのよね。
パパ:きみ、あの急な階段を上り下りするのうまかったね。バタバタバタバタって
  すごい音てて。
ポポ:ああいう場所って一気にやらないと、かえって危ないの。
パパ:なるほど。高いところっていえば、散歩のときも高いところが好きだよね。
  川沿いのコンクリートの堤によく乗って歩いたろ?50メートルくらいあったかな。
  近所のおばさんがよく見て感心してた。
ポポ:わたしのドックウォーク? ちょっと得意だったわね。
パパ:たまに反対側に落ちて、首吊り状態のまま引き揚げられたり。
ポポ:お父さん、強引なんだから。
パパ:得意といえば、図書館の花壇のブロック、あれもよく乗って、銅像みたいに
  気取ってたね。
ポポ:まっ、気取ってたなんて。
彫像のポポ.JPG
タグ:得意
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生肉事件 [1年目]

ポポ:今だから言っちゃうけど、あのね。
パパ:もしかして、肉の話?
ポポ:ソー、なんでわかった?やっぱりちゃんと覚えてたんだ、恥ずかしー。
  こいつ、知らんぷりして、ずるいって、ずーっと思ってたのね!
パパ:そうじゃないよ、僕は現場を見たわけじゃなくて、お母さんに聞かされて
  多分ポポだろうって、その時の様子を想像するとおかしくっておかしくって
  何度も笑わせてもらったから覚えているんだよ。
ポポ:私ね、台所へ行ったら誰もいなかったんだよ。調理台の上にお肉がね、
  包んでなくて、赤いお肉が目に入ってね、ちょっと背伸びしたら、ごっくん、
  目の前にお肉の山でしょう、はじめはちょっと端っこだけって、なめたわけ。
  とってもおいしかったのね。そのあとはもう、何が何だか分からなくなって、
  ベロベロ、気が付いたら、ギリギリ届くところまで食べちゃった。
  ごめんなさい。
パパ:いいんだよ、お母さんも怒ってなかったから。それより、その時の君の
  様子を考えてみただけで笑えた。お母さんも笑っていたよ。
ポポ:ふーん、そうなの?
コタツのそばで
<この事件、我が家では確かにちょっとした事件だったのですが、楽しい思い出になりました。
牛肉400グラムくらいでしょうか、妻は包みを解いた後、どっかへ行っていたのです。
その状況でポポがやってきたわけです。
 たいていは、だし汁を取った後のかつお節をもらいに来るのですが、この日の状況は
ポポにとっては大変な幸運だったわけです。目の前になま肉400グラムです。
だれだって冷静ではいられなくなりますよね。
 むしゃむしゃやってる時の、ポポの歓喜を想像してください・・どうです?
 楽しくなるでしょ?
 断っておきますが、ポポが400グラム全部食べたわけではありません。ポポが食べたのは3分の1ほどだったと妻は言います。残りは? と聞くと、夕食にして食べたということです。
 ちょっと私は妻にびっくりです。>


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豹変 [来た年]

土手で
<ひょうへん?>  
パパ:もう一つ、きみがやってきた日の思い出で大事なことがある。
ポポ:やっぱりあのことかな?驚かしちゃった?
パパ:ちょっとね。
ポポ:やっぱりね、私どのお家につれてかれても、それで失敗しちゃうわけ。
  かわいい、かわいいって言ってた人が、怖いって、なっちゃうんだもの。
パパ:うん、いきなり飛びついてきて、ゼンマイじかけの犬みたいにとびはねたり、
  うなったり、急に突進してきて、かみついてきたりするだろう。
  人が変わったというか、イヌが変わったっていうか、びっくりだよね。
ポポ:なんか、エネルギーが爆発しちゃって。でも、怒ってるわけじゃないの。
パパ;そう。それはすぐにわかったよ。でも、もしかしてこれが原因で
  捨てられちゃったのかなって思った。
ポポ:お父さんもそう思ったの?
パパ:いや、とんでもない。かまれてもなんでもかわいくて仕方がなかった。
  だけど、かまれてもいいように軍手をはめてね、思いっきりかんでいいよって。
ポポ:そう手袋。引っ張りっこして楽しかった。
ひっぱりっこ
パパ:あの日からほぼ毎日だね、引っ張りっこ。10年以上やってたってことになる。
ポポ:お父さんやさしいから、いつも最後は「負けたア」って、私に手袋を取らせるのよね。
  私は軍手を振り回してご機嫌だった。
パパ;よく、しつけの本で、引っ張りっこはライバル心を刺激してよくないって
  書いてあるんだけど、遊びだからね。
ごめんなさい、痛かった?
ポポ:私が興奮するとよく抱っこしてくれたけど、あれってしつけなの?
パパ:あれは大切なスキンシップ、兼、しつけだね。一日一回、僕の腕の中で
  静かにしているトレーニング。君はじっとしていて僕を下から見上げていた。
ポポ:お父さんの腕の中って安心なの。時々、お父さんの顔をペロリして、
  もう大丈夫って合図を送ってたの知ってた?
パパ:分かってたさ。でも時間を決めていたんだよ。終わると大抵君は庭に出ておしっこしてた。
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